【御朱印】出雲大社東京分祠(六本木)
由来(抜粋)
御祭神:大国主大神
大国主大神様は、広く“だいこくさま”として慕われ、日本全国多くの地域でおまつりされています。大神さまがそれぞれの地域でお示しになられた様々な御神徳は数多くの御神名によって称えられております。
出雲大社のホームページで紹介されているように、様々な神徳を持つ神様です。中でも有名なエピソードは須久那美迦微(スクナビコナ)との「国づくり」で、農業・商業・医療の神として祀られる由来は国づくりの最中にそれらの知識を広めたことと言われています。
縁結びの神としての側面は、素戔嗚尊(スサノヲ)の娘である須勢理毘売命(スセリビメノミコト)をはじめとする複数の女神と結ばれたことにあるという説があります。因幡の白兎のお話など、土着の神々とのつながりや信仰の広がりと結びついた、国づくりの神様らしい一面です。
国づくりによって築いた国「豊葦原の瑞穂国」は大国主大神により天照大御神へと国土奉還され、それに報いるかたちで大国主大神のために造られた大きな宮殿こそが出雲大社だと言われています。
参拝レポート
アクセス
住所: 東京都港区六本木7丁目18-5
最寄駅: 東京メトロ日比谷線 六本木駅 2番出口より徒歩約1分
都営地下鉄大江戸線 六本木駅 7番出口より徒歩約3分
参拝時間: 9時〜17時
参拝作法の由来(おまけ)
なぜ出雲大社の参拝作法では二礼四拍手一礼なのか、いくつかの説を調べてみました。
1. 幸せの「し」
出雲大社でガイドを頼むと、多くのガイドさんがこのように説明するそうです。よく調べてみると、現代でこそ「四」と言えば「し」と読みますが、古代においては「し」ではなく「よ」または「よん」と読まれていたそうです。となると、幸せの「し」は古くからの由来というより、現代風の解釈であると考えられます。
2. 人や神の魂の数(一霊四魂)
古来、人や神は以下ようなの4つの人格(魂)を持つと考えられていました。
「和」=和魂、「荒」=荒魂、「奇」=奇魂、「幸」=幸魂
これらの魂それぞれに対して拍手をしている、というのがこちらの説です。
これをもとに現在のメジャーな作法で二拍手になっている背景を考えると、魂の解釈の変化が影響したのではないかと考えられます。実際に、江戸時代の国学で「人や神の魂は《魂》《魄》の二つである」というように魂の捉え方が変わったようなので、こちらは一つの筋が通った説と考えられるのではないでしょうか。
3. 5月14日の例祭(勅祭)の略式
出雲大社のFAQにこのように書かれていました。
4拍手をする理由ですが、当社で最も大きな祭典は5月14日の例祭(勅祭)で、この時には8拍手をいたします。数字の「8」は古くより無限の数を意味する数字で、8拍手は神様に対し限りない拍手をもってお讃えする作法です。ただし、8拍手は年に1度の例祭(勅祭)の時のみの作法としています。平素、日常的には半分の4拍手で神様をお讃えする4拍手の作法としていますが、お祈りお讃えするお心に差はありません。
八は、「八百万(やおよろず)」「八重桜」のように数が多いことによく用いられる漢字なので、「無限の数を意味する」という説明も理解できますね。
出雲大社の公式回答は3ですが、個人的にMomoは2の説がとても興味深いと考えています。政治と信仰の絡み合いが強く感じられるドロドロした部分もあるものの、とても現実的な考察で調べ始めたら止まらなくなりそうです。みなさんはいかがでしょうか。
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