【ネタバレ感想】劇場版 名探偵コナン ゼロの執行人
こんにちは、Momoです。
GWはいかがお過ごしですか。Momoは毎年GWの楽しみである名探偵コナンの映画を見てきました。
小学生の頃から青山剛昌先生の作品を買い集め、ファン歴はかれこれ15年ほどになります。真面目に突っ込んではいけないところもありますが、突っ込まずにはいられないMomoの感想、ネタバレでも良いという方のみ読み進めてください。
今作の見どころ
毎回スケールの大きな事件が起こる劇場版名探偵コナン。今作「ゼロの執行人」の見どころをザッと上げると以下の5つだと思います。
- コゴエリの絆
- それでいいのか捜査一課
- 安室さんは敵?味方?
- 少年探偵団 最強説
- グラフィックや主題歌
1. コゴエリの絆
仲良しなのに、別居が続く毛利夫妻。今回、国際会議場爆破事件の容疑者として逮捕・送検されてしまった小五郎氏を助けるため、いつものような意地っ張りなセリフが出る間も無く、打てる手を打つ英理さんが印象的でした。取り乱す蘭ちゃんを冷静に宥めながらも、知人の弁護士に片っ端から電話をかけ、証拠資料に目を通し、身内である自らは法廷に立てなくても助ける手立てを模索していく様に、内に秘める熱さを感じます。
また、小五郎氏は逮捕され、取り調べで否認する場面がほとんどでしたが、釈放後に落ちてくる人口探査機からの避難先で「離れるなよ」とここぞというところでキメてくる小五郎氏はカッコいい男。そりゃあ英理さんも頬を染めちゃいますよね。
そんなこんなで良い雰囲気になったのに、英理さんの味オンチな料理で喧嘩してしまうのは様式美。この2人のブレない関係はプライスレスだと思います。
2. それでいいのか捜査一課
今更といえば今更なことですが…高木刑事も目暮警部もコナン君にオープンすぎて、捜査一課が心配です。
高木刑事、その結構具体的な話をしてる相手、小学生ですよ。守秘義務とか忘れてない?目暮警部、小学生の呼び出しにも応じてくれるのは神対応だけど、あなた捜査最中で忙しい立場じゃないの?何より捜査一課の懐にスルスル入ってしまっているコナン君が恐ろしい…。違和感よ仕事しろ。
普段から捜査一課とコナン君や少年探偵団の親しい関係は異色を放っていますが、劇場版はスケールの大きさも相成って際立ちますね。
3. 安室さんは敵?味方?
近年「異次元の狙撃手」や「純黒の悪夢」のように、FBIや公安が登場した過去作はアクションに力が入っていましたが、今作も例に漏れず派手でしたね!「異次元の狙撃手」では昴さんの正体を明かす最後のセリフの演出に大興奮しましたものです。今回も安室さんとその関係者にフォーカスされていて連載の展開が気になる演出になっていました。
安室さんは私立探偵、黒ずくめの組織、公安警察と、敵にも味方にもなり得る存在として目が離せないキャラクターで、Momoの中ではFBIの赤井さんと並ぶ推しキャラです。(僅差で赤井さんが上。ゴメン)
頭のキレはもちろんですが、安室さんの魅力はやはり運動能力とドライブテクニックでしょう。なまじハイスペックなので劇場版の破茶滅茶アクションに映える…良いぞ、もっとやれ。
特に今回、運転中は何かがキレてましたね。内心「安室さん、顔!顔、ヤバイよ!」と叫んでしまいました。(パンフレット1ページに載ってる顔)
劇場版で登場するのは今作で2回目ですが、最初敵対して、クライマックスになると協力関係になるところがまた安室さんらしい。
黒ずくめの組織に潜入中で正義のために違法行為も辞さない安室さんと、正体を隠しながら真実を追求するコナン君は、冷戦のような潜在的敵対状態でピリピリすることもある複雑な関係。しかし、互いの実力を買っていて、「敵の敵は味方」という状況になると心強い協力者になる彼は、とても良いスパイスだと思います。
また、今作では黒田管理官と公安の関係が示唆されましたね。(それとも、90巻辺りから読まずに積んでいるから、連載では既に出てるのをMomoが知らないだけ…?)
昔のインタビューで青山先生が「100巻以内で完結させる」と話をされていたこともあり、最近は連載での組織の動きも活発になってきているのを考えると「ついにクライマックスに近づいているのか?」と勘ぐってしまいますが…いずれにせよ目が離せません。
4. 少年探偵団 最強説
好奇心旺盛で、時に博士やコナン君を振り回す少年探偵団。哀ちゃんが手綱を握っていなければ、とんでもない暴走をしそうだけれど、なんだかんだで良い方向に持っていく彼らは実は最強なのではないでしょうか。
劇場版で必ずキーとなっている博士の発明品。目新しい玩具を見たら我先にと遊びたがる少年探偵団に1つしかないドローンのコントローラーを手渡してしまう博士は要反省。コントローラーを分けても、飛ばす前に注意点をきちんと伝えられてなさそうなところも減点。実際に事故に繋がりかねない飛ばし方していたし…哀ちゃんに叱られるぞ!
それでも、荷物の中身(爆弾)と目的は伏せられているものの、たくさんの人を救う大役の一端を見事知らず果たしてしまう探偵団はやっぱり最強だと思います。
5. グラフィックや主題歌
毎年青山先生が担当されたカットを見つけるのを1つの楽しみとしていますが、それ以外に目を引いたのは安室さんが公衆電話越しに公安の風見刑事と話すシーン。色鮮やかな朝焼けを背景と影っぽく描かれた公衆電話に惹きつけられました。
パンフレットによると、今作で初めてイメージボードを採用したらしく、キャラクターやストーリー展開に合わせた雰囲気の演出が意識されているそうです。
また、名探偵コナンの主題歌に初めて登場した福山雅治さん。今までの主題歌も素敵でしたが、今年はタイトルから歌詞まで、これ以上ないくらいコナンのストーリーとキャラクターが意識されていて堪りませんでした。大事に大事に作品に向き合ってくださってることが曲からもコメントからも伝わってきて、福山雅治さんのそんなところが心底カッコいいと感じました。
次回作も楽しみ!
恒例の次回作予告では怪盗キッドが登場。「業火の向日葵」以来なので4年ぶりの劇場版登場になりますね。劇場版ではいつもキッドとコナン君のライバル対決と協力シーンがあって、FBIや公安絡みとまた違った一粒で二度美味しいストーリーが楽しみです。
今作は2回目を見に行こうか迷うほどの良作でした。2回目の検討は改めてするとして…GW後半は田舎に帰省するときに、積んでる単行本をしっかり読みきってきます。
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